離乳食講習会 ごっくん期 「わが子」のペースで、気負わず、笑顔で進めよう♪「離乳食講習会」ごっくん期
2022年1月24日 池田市保健福祉総合センター
生後5~6か月ごろからスタートする離乳食。「いつ、どんなふうにスタートすればいい?」「ちゃんと食べてくれるの?」など、ママ・パパは不安に感じることも。そこで、離乳食を始めるタイミングと進め方についてのポイントをご紹介してくれる「離乳食講習会」にお邪魔しました。
池田市健康増進課/「離乳食講習会」 講師スタッフのみなさん
池田市主催の「離乳食講習会」を開催されているみなさん。生後4か月前後の「ごっくん期」、9か月以降の「かみかみ期」に分けた講座を行っています。
いつから?どうやって?離乳食初期のポイントを紹介
「離乳食講習会」の会場は、池田市保健福祉総合センター。4か月健診など子育て中に何度もお世話になる場所で、赤ちゃん連れで安心して伺うことができます。調理実習室に向かい、受付&検温をして実習室へ。ベビーカーのまま入室できるよう車輪にビニールを巻いてくれるなど、スタッフのみなさんがやさしくナビゲートしてくれます。
いよいよ講座がスタート!参加ママたちは、配られたテキストと、目の前に準備された離乳食を見ながら真剣に話に耳を傾けます。今回はコロナ禍の中での開催で、調理実習や味見をすることができませんが、調理動画を挟みながらわかりやすく離乳食の説明が進みます。「テキストに載っている離乳食をご用意しているので、食材の大きさや仕上がりの柔らかさをフォークや指で確かめてみてください」と促されると、参加者のみなさんは早速おかゆや豆腐スープなどをチェックしていました。
離乳食の開始は、おかゆ(米)から。「離乳食を始めるタイミングは、生後5〜6か月あたりで自分でお口を動かすようになった頃です。首がすわってきたか、食べ物に興味を持ってきたのもサインになります」。
また、新しい食品を始める時には離乳食用のスプーンで1さじずつ与え、子どもの様子を見ながら量を増やしていく。慣れてきたら、ジャガイモや人参等の野菜、果物、さらに慣れたら豆腐や白身魚へと進みます。「新しい食材を試すのは、かかりつけ医の午後診が行われている日の午前中で、わが子を観察できる落ち着いた時間がいいですね」とアドバイスがありました。初食材へのチャレンジはドキドキしますよね。安全のためにも、食べさせた後にお子さんの様子を見守れるお時間にぜひどうぞ♪
昆布だしと野菜だしで作った「基本の野菜スープ」がとっても便利!
「お味噌汁の味噌を加える前に具材と出汁を取り分け、具をすりつぶしたり刻んだりして離乳食に利用するといいですよ」と教わります。大人向けのインスタント出汁は塩分が多く、離乳食には向かないとしながら、いつも作るお味噌汁を取り分けるだけで1品完成するのはとってもありがたいですね。
「冬場の離乳食はあげやすいよ、とよく言うんです」とはじまったのは、冬の“お鍋”の話。昆布や白菜、豆腐などを水炊きしたお鍋は、野菜と昆布のおいしい出汁が出ているので離乳食に転用しやすいのだそう。「大人向けの食材や味付けは、離乳食用を取り分けた後にしてもらうとスムーズに食事の準備ができますよ」。
離乳食専用の食材選び、出汁とり、おかゆ作り……となると、どうしても準備が大変に。「特別なお鍋はいらないですよ。食器は煮沸しなくても、きれいに洗えていたらそれでOK!」「10倍がゆも、理科の実験のようにきっちりしすぎずでOK!」。毎回大変な思いをして作らなくても大丈夫、とママたちの心をほぐしながらも「必ず手洗いをしてから調理してください!そして、作ったらすぐに食べさせてください。余った離乳食はもったいないですが、次回に持ち越さず必ず捨ててください」と、調理を行う際には衛生面に十分に配慮しようというアドバイスがしっかりと伝えられました。
おばあちゃん・おじいちゃんの時代とちょっと違う? 離乳食ガイドライン
この講座は、厚生労働省の離乳食ガイドライン「授乳・離乳の支援ガイド」の内容に沿って行われています。ガイドラインは最新の知見や授乳・離乳を取り巻く社会環境等の変化を踏まえて改定が重ねられてきたもので、“授乳や離乳を通じた育児支援の視点を重視”した内容になっています。
「おばあちゃんおじいちゃんの時代の離乳食と、今の時代の離乳食では違いがあります」との前置きが。昔は離乳食の準備として果汁や麦茶を飲ませていたこともあったそうですが、今は必要ないと言われているそうです。また、豆腐や白身魚に慣れたら、次の段階で固ゆでした卵黄など、種類を増やしていく、と書かれています。卵はアレルギーを起こしやすいのでは?と質問すると「アレルギー反応に注意しながらですが、鉄やタンパク質など良い栄養素を積極的に取っていこうと言う観点から、離乳初期から試してみることが推奨されています」と教えていただきました。
「ただ、固ゆで卵から卵黄を取り出す時、包丁で切ってしまうと卵白が卵黄に混ざってしまうので、手で割ってくださいね」と言われて「なるほどー!!」と目からウロコが落ちました!
階段を登るようにではなく、ゆるやかなスロープを登るように離乳食は進む
離乳食を始めたら大切なことは、赤ちゃんの健康や栄養状態を記録するために、食事日記をつけること。食材かぶれを防ぐために、お口周りをワセリンなどでケアしてから食べさせること。そして、周りの人とスプーンやお箸を共有しないこと、と説明がありました。
「どんなスプーンを選ぶのがいい?」と質問が。今は100円均一にもベビーグッズが充実しており、選択肢が多くて悩むというママに「食べさせるスプーンは、赤ちゃんの口幅より狭いものを選んでください。金属製でなくシリコンなど柔らかいものが口当たりがいいですよ」とアドバイス。赤ちゃんが自分でスプーンを使うようになったら、食べやすく安全性の高いものを選ぶと良いそうです。
「進め方やスケジュールはあくまで“めやす“。食べる量に気を取られず、お口を動かす練習だと思って気長にやることが離乳食のコツ」と大村さん。食べる量や食べ方が上手になる度合いは、階段を登るようにどんどんステップアップするものではなく、ゆるやかなスロープを登るように、ゆっくり進みます。「焦らずに、我が子の様子を観察しながら、今しかない離乳食期を楽しんでください」と締めくくりました。
離乳初期のキホンから新常識まで盛りだくさんの内容だった「離乳食講習会」ごっくん期。小6の娘が離乳食を食べていた頃を思い出しながら拝聴していましたが、その当時と「同じだなー!」と言う点もあれば、固ゆで卵など「今はそうなんだ!」と驚くような情報もあり、もうおばあちゃん世代になったような気分になりました。
コロナ禍で実習ができないながらも、電話でのサポートや質問に応じることでママたちの疑問を解消してくれるこの講座。厚生労働省の指針をもとに、管理栄養士さんや栄養士さんが真剣にサポートしてくれるので、第1子のお子さんはもちろん、第2子以降のお子さんがいらっしゃるかたもぜひ受けてみてください♪
離乳食講習会情報
日時 | 離乳食講習会 毎月1回、13時~14時の回、14時30分~15時30分の回(同日各回で内容は同じ) |
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場所 | 池田市城南3-1-40 保健福祉総合センター 3F 調理実習室 |
対象 | 4か月前後の乳児を持つ市民 |
定員 | 各6名(先着順)新型コロナウイルス感染症拡大状況に応じて変動あり |
費用 | 無料 |
池田市 子ども・健康部 健康増進課 情報
場所 | 池田市城南3-1-40 池田市保健福祉総合センター 2F 健康増進課内 |
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連絡先 | 072-754-6034 |