「プレママminiスクール」では、妊娠・出産のプロである助産師さんの話を聞いて育児の疑問を解消し、赤ちゃんの出産を控えたプレパパ・プレママ同士でおしゃべりすることができます。プレママのみの参加、プレパパのみの参加もOK。リアルな赤ちゃんの人形を使ったお世話体験を通して、赤ちゃんとの生活を具体的にイメージすることもできます。

「家で靴下をはいていますか？」という助産師さんの質問に、約半数のプレママが「はいていない」と答えました。暑い時期でも身体を冷やさないように「靴下で足首を温めて」とアドバイスがあり、秋冬の健康管理には「体を温める飲み物と、栄養価が高く消化に良い具沢山のお味噌汁がオススメ」とのお話がありました。

母乳・ミルク・混合授乳、赤ちゃんの体重に関する心配事、夜間の育児、外出時の注意点など、赤ちゃんとの生活について具体的な説明もあり「育児は夫婦で協力して行い、必要に応じて周囲のサポートを受けることが大切」と、パパの役割や周囲のサポートの重要性が強調されました。

プレママとプレパパが別々のテーブルに分かれて、産後に「パパにやってほしいこと」「ママが希望していると思うこと」をふせんに書きました。買い物・掃除洗濯・赤ちゃんの沐浴・１人の時間が欲しい・マッサージ・抱っこなどが書き出されましたが、助産師さんは「ママの心身のケアのために、特に産後1ヶ月間は赤ちゃんのお世話以外はママにさせないでください」とプレパパに伝えました。ママ・パパだけでできないことは祖父母にサポートをお願いしたり、買い物サービスを活用したりして「赤ちゃんが生まれる前から体制を作っておくことが大切です」と教えてくださいました。

スクールの最後には、赤ちゃん人形を使っておむつ交換やお着替え、抱っこの体験が行われました。我が子を想像しながら体験する参加者のみなさんに、助産師さんや保健師さんが丁寧にアドバイスされているのが印象的でした。ママ・パパ同士の交流ができるひよこ育児相談会とのコラボレーションで、先輩ママ・パパからの話も聞き、参加者は産後のイメージをふくらませていました。

「ウェルカムベビークラス（子育て準備コース）」では、池田市の保健師さんから妊娠期〜産後、子育てのことまでを学ぶことができます。「プレママminiスクール」と同じく、プレママだけ、プレパパだけの参加もOK。妊娠中や産後の身体や心の変化、産後の生活について知り、安心して赤ちゃんを迎える準備をするためのクラスです。

　保健師さんから、赤ちゃんの首が座る・お座りができる・ハイハイができるなどの成長段階が紹介され「成長の個人差はとても大きいので、ゆっくりと構えて」とお話がありました。産後の生活リズム・赤ちゃんの胃の大きさと授乳回数の関係・ミルクでの育児についてなど、出産育児で気になるポイントについても触れられ、パパの役割や、具体的なサポート計画を立てることの重要性と、行政や民間のサポートサービスについてのお話もありました。「産後3ヶ月くらいまでの具体的なサポート計画を産前に立てましょう」という保健師さんの言葉を受けて、参加者は真剣にメモを取っていました。

赤ちゃんは生後1〜2ヶ月頃に泣きのピークを迎えること、5ヶ月頃には収まりだすなど、泣き声の特徴や対処法について解説がありました。授乳・おむつ・抱っこなどの赤ちゃんの要求を一通り確認しても泣き止まない場合は、親である自分をリラックスさせることも重要で「赤ちゃんの安全を確保して、一時的に離れてみても良い」と教えてくださいました。赤ちゃんを激しく揺さぶることで起こる乳幼児揺さぶられ症候群の危険性についての解説もあり「赤ちゃんが泣くのは正常であり、親のせいではありません。泣きには終わりがあるので、赤ちゃんの特徴を理解し、適切に対処しましょう」とのアドバイスがありました。