赤ちゃんが誕生したと思ったら、すぐに育児がスタート。小さな命を前に「赤ちゃんって、どんなふうに成長するの？」「どんなことに気をつければいいの？」など、成長や育児に不安を感じることはありませんか。そんな時にオススメしたい、親子で参加しておしゃべりできるイベントをご紹介します。

「ひよこ育児相談会」は、生後１～３カ月の赤ちゃんと保護者を対象としたイベントで、月１・２回のペースで開催されています。助産師さんと保健師さんによるミニ講話や体重測定、交流会や育児相談が行われるので、産後すぐの赤ちゃんのお世話でたくさん出てくる悩みや質問を聞いてもらうのにもってこいの会です。

まずは、赤ちゃんの体重測定から始まります。母子手帳を預けて計測した体重を記入してもらったら、持参したバスタオルで赤ちゃんの居場所を作ります。助産師さんや保健師さんたちと「今日はどうやって来たのかな、ベビーカーかな？」と雑談していると、ベビーマッサージが始まりました。

「赤ちゃんが泣いている時だけではなくて、ごきげんの良い時もぜひ声をかけてあげてくださいね。ベビーマッサージは、目を見て声かけをする良いコミュニケーションのひとつです」と、助産師さんから説明がありました。ベビーマッサージにはホホバオイルがオススメとのこと。「オイルは、使用する前に赤ちゃんのお肌でパッチテストをして湿疹などの症状が現れたらお医者さんに相談を」にと教えて下さいました。

赤ちゃんに「あんよ触るよー」と声がけしてから、マッサージがスタートしました。足の付け根からはじまり、お尻、太もも、膝から足首、と順番に触れていきます。足の裏にある「湧泉」というツボを優しく親指で押すと、赤ちゃんは気持ち良さそうにしていました。「はい、あんよ終わるよー、次は腕だよ、次はお背中するよー」と、おだやかに話しかけながらマッサージするのがコツなのだそうです。「全身をマッサージすると赤ちゃんは結構疲れるので、足など部分的にだけやるのもオススメ」との事でした。

赤ちゃんをねんねさせたまま遊べる、スキンシップいっぱいの楽しい手遊び歌「きゅうりができた」を教わりました。赤ちゃんをキュウリに見立てて、やさしく転がしたりくすぐったりして、最後はパクッと食べちゃう楽しいやりとりに、赤ちゃんだけでなくママも思わず笑顔に。ちょっとした時間にできる手遊び歌は「おもちゃが近くになくてもすぐにできるので、YouTubeで覚えて遊んでいます」というママもおられました。

いろいろな動物たちが次から次へと色紙から跳び出してくる「でてこいでてこい」の絵本の読み聞かせもありました。この日は他にも、「いないいないばあ」「がたんごとん」「いいおかお」などの絵本が紹介され、助産師さんは「小さい子には、絵や文字の余白が多い絵本がオススメです。子どもの想像力をはぐくんでくれますよ。」と教えてくださいました。

楽しく手遊びに応じる赤ちゃんもいれば、泣き出す赤ちゃんもいます。もちろん、泣いてしまっても大丈夫。「赤ちゃんが泣く理由って、分からないことが多いですよね」と、助産師さん。ママに寄り添いながら「赤ちゃんに向かって、なんで泣いているの？と一緒に困り事を解決するような目線で話しかけてみるのもいいですよ」とお話されていました。

遊びタイムが終わった後には、3ヶ月までの小さな赤ちゃんを育てる家庭ならではの相談や、きょうだいの子育て特有のお悩みなどについてのトークがざっくばらんに行われました。

「手やタオルをよく口に入れるので、歯並びが心配で」とのお悩みには「お口で世の中を確かめていく時期なので、汚いものや危ないものでなければどんどん舐めさせてあげてください」と助産師さんがアドバイス。「抱っこじゃないと寝なくて」との相談には「赤ちゃんが動けるようになると、体力を使って寝付きが良くなるときがくるかも」との声掛けや、「上の子が赤ちゃんがえりしてしまって」と言うママには「少しでも良いので、赤ちゃんを誰かに預けて、上の子だけと目を合わせて向き合う時間が取れたら良いですね」とのオススメがありました。

ママがおしゃべりしている間に、なんと初めて寝返りをした赤ちゃんがいました！その場にいた皆さんで「おめでとう」「すごいねー！」と優しくお祝い。相談や喜びを分かち合える温かな場が作られていました。

この日に出会ったママ同士がたまたま近くに住んでいるご近所さんだった事が分かり「これからもよろしくお願いします」と交流が生まれたり、近い月齢同士で情報交換がされていたりと、とても良い雰囲気の会でした。最後にアンケートを書いて、母子手帳を返却してもらいながら体重や成長のお話をして、この日は終了しました。