親子いっしょにクラシックの生演奏でリフレッシュ♪「親子でたのしむクラシックコンサート」
2021年3月25日 「親子でたのしむクラシックコンサート」主催 いけだ市民文化振興財団
いけだ市民文化振興財団が主催する「バロックコンサート」をご存知ですか。今年で第47回目となるこのコンサートは、コロナ禍において「大変な状況のなか日々奮闘されている保護者のみなさまをはじめ、ちいさなお子さまにも上質な音楽に触れてリフレッシュしていただきたい」との願いから、今年初めて2部制となり、第1部を「親子で楽しむバロックコンサート」と銘打ち、初の親子コンサートとして開催されました。
この素敵な企画に、チケットはソールドアウト!アゼリアホール内にはベビーカー置き場や授乳室、おむつ替えスペース(男性可のおむつ替えスペースも準備されていました!)が準備されていて、赤ちゃん連れの保護者も安心です。会場のコンベンションルームはステージ側がガラス張り。自然光が差し込むおだやかな空間なので、演奏を待つこどもたちはリラックスしている様子でした。
演奏は「アイネクライネナハトムジーク第1楽章」からスタート♪大人はもちろん、赤ちゃんやこどもたちもグッと音に引き込まれて聴き入っていました。演奏者の皆さんによる自己紹介をはさんで「G線上のアリア」が演奏された後、各楽器の紹介コーナーになりました。
主旋律を担当することが多いバイオリンの形や音色が紹介され、バイオリンより少し形が大きく音色がやや低いヴィオラ、エンドピンで楽器を支えて座って演奏するチェロ、オーケストラの中でも大きな楽器コントラバス、バロック音楽の時代から活躍するピアノの先祖チェンバロ、の順に紹介されました。ヴィオラの音色紹介では”鬼滅の刃”のオープニングで有名な「紅蓮華」のイントロが披露され、奏者の姜さんの「今日は”音の呼吸”で頑張ります!」とのコメントに、会場からは笑顔と拍手が。こどもたちや保護者を楽しませようと、来場者に寄り添ってユーモアたっぷりにご紹介くださっていました。
「ピアノを習ってる人はこの曲を知っているかな?」とはじまったのが、バッハの「インヴェンション第1番」。続くヴィヴァルディの「四季より 春」全楽章の演奏前には「3羽の鳥(ヴァイオリン)が順にさえずっています」「草と羊飼い(ヴァイオリン)と羊飼いの犬(ヴィオラ)が登場します」「春のはげしい嵐の様子です」など、曲のどの部分が何を表しているのかの解説後に全楽章を聴くことができました。「あれが鳥の鳴き声かな」「犬がワンワンいってるみたい」と具体的にイメージしながら聴くことができたのがとっても面白かったです。
チャイコフスキー作曲のバレエ音楽「くるみ割り人形より 行進曲」では、「クリスマスツリーの前でプレゼントを楽しみに待つこどもの様子をえがいた曲です」との説明が。ワクワクするような心躍る演奏に、会場にはとりわけ大きな拍手が響きました。
最後のプログラムは「となりのトトロより さんぽ」。「みんなトトロに会ったことあるかな?」と呼びかけられると、会場の小さな手がたくさん上がり、演奏者のみなさんもニッコリ。「本当は一緒に歌いたいけれど、今日は心の中で歌ってください」とのお願いで演奏が始まると、会場から自然に手拍子が巻き起こり、音楽を会場で楽しむ機会ならではの高揚感を感じました。演奏後も観客の手拍子が鳴り止まず、「くるみ割り人形より ロシアの踊り(トレパーク)」がアンコールとして披露されました。曲のテンポが速くなるにつれてノリノリになり、ママのお膝の上でぴょこぴょこ身体を動かして楽しんでいる子たちがたくさんいました。
「予想通り楽しかった!」「結構みんなじっとして聴いていたね」との保護者のみなさんの感想が耳に入りました。もちろん、泣いてしまったり途中で退場して再び会場に戻ってくる子などさまざまおられましたが、あたたかい会場全体がそれを受け止めて楽しいひと時が作られていました。ぜひまた来年もやっていただきたいなぁ、と心から感じたハートフルなコンサートでした!
終演後、第2部(大人向け)に向けて会場スタッフの皆様が総出で念入りに消毒作業をされていました。チアフルで感動的なステージは、このように安心して来場できるように支えてくださる方々がいるからこそ成り立ちます。親子を想って企画されたこの素敵なコンサートに心からの感謝を。来場者側も対策をしっかりしていくことが大前提ですが、今年はこのような機会がいけだのまちのそこここで見ることができたら良いなぁと感じました。
公式サイト
-----
取材ママ
ひまりちゃん
住所 | 大阪府池田市栄町1-1 |
---|---|
アクセス | 阪急池田駅直結 |
電話番号 | 072-750-3333 |
※当ページは、情報を保障するものではありません。詳細は直接各施設にご確認頂きますようお願いいたします。