1. おしゃべりして、頼ってほしい「にじいろ」がつなぐ優しさのバトン

おしゃべりして、頼ってほしい「にじいろ」がつなぐ優しさのバトン

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2021年7月23日    池田市保健福祉総合センター 子育て情報提供・相談窓口「にじいろ」

おしゃべりして、頼ってほしい「にじいろ」がつなぐ優しさのバトン

子どもを育てるということ。笑顔いっぱいの楽しい時間もあるけれど、悩む時もある。相談っていうほどではないけど、モヤモヤする。「誰に話そうか、誰かに聞いてほしいな」と思ったときに、心から信頼できるところがあれば嬉しいですよね。お母さんたちにぜひ知っていただきたい、子育ての頼れる味方「にじいろ」と担当保育士の櫻井先生をご紹介します。

プロフィール
櫻井 眞佐江(さくらい・まさえ)さん

池田市健康増進課/「にじいろ」相談室 担当保育士

おしゃべりして、頼ってほしい「にじいろ」がつなぐ優しさのバトン

池田市で長年、子育てに関わる。ご自身も2子の母。現在は池田市保健福祉総合センター内にある池田市健康増進課で、情報提供・相談窓口「にじいろ」を担当。「社会の中で子育てが一番大事!」と、子育て中のお母さんたちに寄り添いながら様々に支援し、各種支援サービス機関とのかけはしにもなっている。

相談がなくても、ただただいろんなことをしゃべりに来てほしい

おしゃべりして、頼ってほしい「にじいろ」がつなぐ優しさのバトン

「にじいろ」は情報提供や相談の窓口ですが、相談ごとがないから来れないというものではなく、子育て家庭のさまざまな話をしにきてもらえるところです。子どもの育ちや、子どもとの関わり方について「これでいいのかなぁ?」といった話や「この手続きはどこで聞けばいいの?」「小さい子が遊べる公園や遊び場ってどこにあるの?」など、子育てにまつわるハテナ?が浮かんだ時にも利用いただけます。必要に応じて、色々な機関と連携しながら、お母さんと一緒に考えていきます。

お話は、電話・対面・訪問など自分に合ったスタイルでどうぞ。悩みもなく、情報も特にいらないけれど、子どもと過ごしているといらいらしたり、何でもないのに涙が出たりするときもご連絡くださいね。今まで多くのお母さんたちと話してきて、「うんうん」とうなずきあって、お互いに教えてもらったりする大切な時間を過ごさせてもらっています。

大人同士でなんでもない話をしながらお互いを励ましあう時間の大切さ

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お住まいの近くに、公園や子育て支援拠点など色々な遊び場があります。私は「お母さん、ぜひ遊び場に行ってみてください」と言うのですが、これは子どものためだけではありません。大人が大人と話すことを大切にしてほしいという願いでもあります。大人と会話すると、自分の考えを整理したり客観視することができますが、小さい子を育てていると「今日は大人と誰も話さなかったわ」という日がありますよね。遊び場に出るのがなんだか億劫だな、と思われる時に「にじいろ」でお話ができるような場所でありたいと思っています。

自分の心に余裕ができると、子どもに対して余裕ができて、その余裕は子どもに伝わります。親に余裕がないと、怒らなくていいことで子どもに怒ってしまう。そして怒ってしまったことを悔いて、お母さんは自分を責めてしまいます。育児あるあるなんですが、そんな苦しさが少しでも減ってほしいなと。きっとどこかに、自分や子どもに合った遊び場やしゃべり場所があります。自宅から遠い近い関係なくいくつか行ってみて、ぜひお母さん自身がしっくりくる場所、居心地のいい場所を見つけてみてください。「にじいろ」も、その選択肢の一つになれれば嬉しいです。

夫婦の関係がさまざまに変わっていくなか 自分の気持ちを”うまく軽く”するお手伝い

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よく話題になるのが、夫婦関係についての話です。子どもができると、夫婦や家族のかたちが変わります。「母」や「父」として動くことが多くなりますが、時には「私自身」「ぼく自身」に立ち戻って、1人の人としてパートナーと会話する時間を持つことができたらいいですね。

とはいえ、夫婦のあいだでも伝えにくいことや、「仕事で疲れているやろうな……」と気をつかって話せないようなこともあります。「掃除や洗い物を一緒にやってよ」「子どもの気になることを話したい」「義母との関係で悩みがある」「自分のキャリアを考えたいけど協力してくれる?」。1人で悩んでいても答えが出ないと分かっていても、今相手に言うのは言いにくい、今言うと相手を苦しめるかもしれない、と思うと口に出しにくいもの。そんな時は無理に伝えず、時期が来たら話す、というのもひとつの作戦です。でも何も言わないのは苦しいので、そんなときも「にじいろ」に話しにきてくれたら。自分の気持ちを”うまく軽くする”お手伝いができると思ってます。気持ちのガス抜きをしながら、夫に話す上手い言い方を一緒に考える、うまく伝わりそうな作戦を一緒に考える。そんなことができると思っています。

誰も経験したことのない、コロナ禍での子育て お母さんも子どもたちも本当によく頑張ってくれています!

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心は目に見えません。相手がどう考えているか見えないからこそ悩むし、考えが悪い方にふくらんで思い込んでしんどくなってしまいがちに。そんなときも、ぜひ言葉にして家族や信頼できる周りの大人に話してみてください。言葉にするとは、自分の心を客観視すること。子どもが物を投げる、叩いてくる。離乳食やご飯を食べない。「なんで投げるの?どうして食べないの?」の気持ちを1人で抱えず、第3者にぜひ話してみてくださいね。

感染症が拡大するなかで、顔の表情もよく見えない状況が続いています。「子どもが少し咳すると疑って周りにうつさないか心配で」「陽性者が出たらどうしよう」と不安に思われているかたもいるでしょう。このコロナ禍の2年間3年間は大変な時期ですが、この数年間の家族のがんばりは、必ず何かの糧になると信じています。コロナ禍があけたら「ごくろうさま!私たち、頑張ったよね!」と励ましあいたいですね!

お母さんによく「子どものことで悩むのは、それだけ子どもを良く見ているということなんだよ。良いことなんだよ」と伝えています。普段から見守っているから、観察しているからこそ気付くんです。自分も子も夫も、心が見えないなりに家族として頑張ってやっています。

真面目だからこそ、子育てを一生懸命やっているからこそ「自分のことは自分で解決しよう」と頑張ってしまいます。頼っていいんだよ、甘えていいのよ、とすべてのお母さんたちに伝えたいですね。ぜひ私たちや地域の支援場所、周りの大人に頼ってください。私は長女なんですが、周りの人に頼ってばかりで(笑)。頼って助けてもらえると、感謝の気持ちが生まれます。たくさん優しさをもらってきたからこそ、お母さんたちに優しさをリレーすることができています。そのバトンはお母さんから子どもたちへ、子どもたちからお友達へ。そんな優しさのバトンをつなぐ一部として、これからもお母さんたちをそっと支える「にじいろ」でありたいと思います。

記者の感想

「社会の中で、子育てが一番大切!」と笑顔で言い切って、子育て中の親子を応援してくれる櫻井先生。どんな年代の子育てについても、そのご経験から様々なお話をしてくださいます。ママが笑顔に、そして子どもが笑顔になる手助けをしてくれる先生のお話しぶりはいつもあたたかく、私たち子育て世代をゆっくりと励ましてくれます。長年サポートしてきたお母さんたちから「困った時に話せる櫻井先生がいるから、頑張れる気がしてきた、前向きな気持ちになれた」「先生にいい報告ができるように、今できることをやってみようと思う」と伝えられ、先生は「あぁ、お母さんたちの力を信じて対話を続けてきてよかった」とお母さんたちの力を実感し、感動されたそうです。
みなさんも、子育ての酸いも甘いも噛み分ける櫻井先生がいる「にじいろ」でおしゃべりしてみませんか。
自分を大切にする育児のヒントが、きっと見つかります。

おしゃべりして、頼ってほしい「にじいろ」がつなぐ優しさのバトン

子育て情報提供・相談窓口「にじいろ」情報

日時 平日 9時~17時(相談日は応相談)
連絡先 072-754-6037

場所

大阪府池田市城南3-1-40 保健福祉総合センター(健康増進課内「 にじいろ 」)

池田市ホームページ健康増進課 子育て情報提供・相談窓口「にじいろ」
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