1. 親子の絆づくりプログラム 赤ちゃんがきた!(愛称:BP1)

親子の絆づくりプログラム 赤ちゃんがきた!(愛称:BP1)

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2022年12月7日    

第1子の子育ての悩みや楽しみを共有して 日々の育児を認め合い、仲間と自信を得よう

親子の絆づくりプログラム 赤ちゃんがきた!(愛称:BP1)

初めての出産や育児は、右も左も分からないことだらけ。ママになったばかりの頃はすべてが初めてで、子育てについて誰かに聞いてみたいと思うもの。参加者同士が安心して育児の情報交換をしながら、知識やスキル、親としての役割などを学び、仲間づくりができる『ベビープログラム』という講座があると聞いて、その内容を伺ってきました。

プロフィール

幾波 奈緒美(いくなみ・なおみ)さん

親子の絆づくりプログラム 赤ちゃんがきた!(愛称:BP1)

池田市子育て支援課職員/ベビープログラム担当
ベビープログラムの進行役を務める認定ファシリテーターとともにベビープログラムを運営。

ベビープログラムは 0歳児のママと赤ちゃんが参加できる 子育ての話をし合う会

親子の絆づくりプログラム 赤ちゃんがきた!(愛称:BP1)

『親子の絆づくりプログラム”赤ちゃんがきた!”(愛称:BP1)』と呼ばれるこの講座は、生後2ヶ月〜5ヶ月の赤ちゃんと初めて赤ちゃんを育てているお母さんが一緒に参加するプログラム。各地の自治体で開催されており、池田市でも2011年から始まりました。

「テキストやDVDも使いますが、テキスト中心ではなく、ママ同士が話し合うなかで育児の知識などを一緒に学んで深めていく講座です」と話すのは、市でベビープログラム(以下「BP1」)を担当する子育て支援課の幾波さん。「初めての子育てで何をどうすればいいか分からない乳児期にぜひ受けていただいて、今後の子育てを前向きに楽しくなるきっかけになってくれたらいいな、という思いで実施しています」と教えてくださいました。

親子の絆づくりプログラム 赤ちゃんがきた!(愛称:BP1)

BP1は4回で完結する講座で、1週間に1度の集まりを1か月かけて実施します。市役所4階の和室や保健福祉総合センターの1室、または、ツナガリエ石橋内の地域子育て支援拠点『わたぼうし』など、開催月によって会場はさまざま。赤ちゃん連れで参加しやすい市内の施設で開催しています。

親子の絆づくりプログラム 赤ちゃんがきた!(愛称:BP1)

赤ちゃんの話、自分の話 日々を振り返りながら自己肯定して視野を広げる

親子の絆づくりプログラム 赤ちゃんがきた!(愛称:BP1)

実際のBP1開催日におじゃましてみました。検温を済ませた親子から順番に、大きな円を描くように座っていきます。赤ちゃんたちは、寝返ろうしたり、2ヶ月になりたてでキョトンとしていたり、泣いていたり、と、みんなそれぞれの表情を見せてくれています。参加者がそろったところで講座が始まりました。

親子の絆づくりプログラム 赤ちゃんがきた!(愛称:BP1)

まずは、前回の講座からの1週間でどんなことがあったかを話すことからスタート。「前回のBP1で今後動き回るようになる赤ちゃんの安全についてのお話があったので、早速ネットショップで階段前ゲートを買いました」「お食い初めをして、予防接種もしました」「予防接種後に熱が出たんですが、前に他のママから接種後に発熱した話を聞いていたので、心構えができていて助かりました」「子育てに慌ただしく、この1週間の記憶がありません(笑)」など、ママたちから色々なお話が飛び交いました。

親子の絆づくりプログラム 赤ちゃんがきた!(愛称:BP1)

次に、自分の赤ちゃんの名前を呼んで抱っこしたり、隣にいる赤ちゃん同士を近づけてお互いを見つめあうようにしたりする時間をもった後、ファシリテーターが「ワークシートに、今現在したいこと、しなければならないことを書き出してみてください」と促しました。参加者は2グループに分かれて、書いた内容を発表。「出産前に行っていたヨガにまた行きたい」「お笑いを見に行きたい」「フードコートデビューしたいけど、まだ早いかな……」「仕事が好きなので、うまく復帰できたら」などの会話がありました。

親子の絆づくりプログラム 赤ちゃんがきた!(愛称:BP1)

このように、BP1は参加ママたちの会話を促す形で進められます。同じような月齢の子を持つママと会話することで、様々な子育て方法を知り、自分にあう方法を取り入れてみたり、色々な子育ての視点があることを知って視野を広げてみたり、といった良い機会になっているようです。

「近い月齢のママと話せる」「育児のポイントが聞ける」と ママたちに好評

親子の絆づくりプログラム 赤ちゃんがきた!(愛称:BP1)

参加ママに話を聞いてみました。「 ネットに子育て情報はあふれていますが、ちょっと困った時や軽く相談したい時は、ネットではなく生の声を聞きたいなと思う時があって。BP1で声に出して相談したり、考えに共感してもらったりして助かります」。月齢が近いママがいて、話ができる環境がBP1にあることがママになりたての女性の心を和らげていることがわかります。

他にも「相手の赤ちゃんを見てちょっと大きくなったね、寝返りできたねなど変化を褒めあうのが楽しい」「同じくらいの月齢だからこそ分かり合えるし、具体的な困りごとを相談できるのでいい」「子どもの成長の悩みなどをお互いに話しあってストレス発散できている」というご意見もありました。

親子の絆づくりプログラム 赤ちゃんがきた!(愛称:BP1)

幾波さんは「池田にずっと住んでいて子育てを始める方もいれば、結婚後に池田に転入して出産育児をする方もいて、後者の数が多い印象を持っています。『BP1を通じて顔なじみが増えて嬉しい』と言っていただけた時はとても嬉しかったですね。BP1がママたちの役に立っていると実感しました」と話してくださいました。

ファシリテーターによって作られる 安心して話せるあたたかい空間

親子の絆づくりプログラム 赤ちゃんがきた!(愛称:BP1)

BP1がこのようにママに喜ばれる場になっているのには秘密があります。それは、参加者のママに付き添うような形で会話を促すファシリテーターの存在です。ファシリテーターはBP1の進行役を務めますが、参加ママたちがBP1の中で自然にお互いを理解して、つながれるような工夫を随所でされているのです。

ファシリテーターの多田さんにお話を伺うと「私たちファシリテーターは黒子(くろこ)なんです」とおっしゃいました。BP1は参加するママたち主体のグループワークがメイン。ファシリテーターはあくまでそれを支える役割に徹してくださっています。

親子の絆づくりプログラム 赤ちゃんがきた!(愛称:BP1)

専門性を学んだBP1ファシリテーターが、安全で安心できる環境に整え、情報交換や心の内を話す事に重きを置いた場作りをしながら、参加ママ同士をつないだり、思いを引き出す手助けをしてくれたりするので、産後に大人と話す機会がない乳児のママたちも安心して集って会話することができます。

親子の絆づくりプログラム 赤ちゃんがきた!(愛称:BP1)

「安心できる雰囲気のなかで『どんな絵本を読んでいる』『こんなふうに遊んでいる』など育児について気兼ねなく話して、相談して、お互いの状況を伝え合ったり体験を話し合ったりできる状態を自然に作ることを大切にしています」という多田さんの言葉には、産後のママと赤ちゃんを心から思いやる気持ちが感じられます。BP1の参加をきっかけにママ同士で友達づきあいが始まったり、4か月児健診やいちごパーティー(1才のお誕生日パーティー)で出会った時に「BP1で一緒でしたね」と声を掛け合ったりするなど、BP1終了後もご縁を育まれているケースがたくさんあるそう。ファシリテーターの適切なサポートと、ママたちの行動によりすてきなつながりが生まれていました。

まとめ

初めての子育てをしているママの多くが、喜びや困りごと、迷いなどを感じながら赤ちゃんと向き合って育児をしています。それを認め合い励まし合うBP1に、息抜きと思って気軽に参加してみてはいかがでしょうか。ママにとっても赤ちゃんにとっても良い刺激になり、きっと心が軽くなるはずです。BP1情報は、出生届後の児童手当の申請時や赤ちゃん訪問時に配布されるチラシのほか、広報誌や市HPからご確認いただけます。ぜひご参加ください♪

親子の絆づくりプログラム 赤ちゃんがきた!(愛称:BP1)

親子の絆づくりプログラム 赤ちゃんがきた!(愛称:BP1) 情報

連絡先 072-754-6401(池田市役所4階 子育て支援課)
対象 生後2ヶ月〜5ヶ月の第1子の赤ちゃんとお母さん(全4回)
時間 午前の部10時~11時30分 、午後の部13時~14時30分 ※1
定員 5組 ※2
場所 池田市役所、保健福祉総合センター、ツナガリエ石橋内『わたぼうし』(実施月によって異なります)
費用 テキスト代 1,100円
※1 奇数月は午前午後の両方を実施し、偶数月は午前のみ実施しています。
※2 新型コロナウイルス感染症が拡大傾向の時期は、部屋の大きさによって5組から7組程度などの少人数制にして、実施回数を増やすことでたくさんのお母さん達に参加いただけるように工夫をしています。今後の流行状況等により、中止になる可能性もあります。
親子の絆づくりプログラム 赤ちゃんがきた!(愛称:BP1)
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