妊娠・出産・育児のプリマ(主役)はママ! 妊娠中の相談からこどもの性教育まで、あなたらしさに寄り添う助産院「プリマ助産院」
2022年5月8日 プリマ助産院
出産のスタイルは人それぞれ、家族それぞれ。できれば自分らしいお産がしてみたい!そんな方にピッタリな産前産後ケア・育児相談のエキスパート「プリマ助産院」をご紹介します。
プロフィール
村上 明美(むらかみ・あけみ)さん
プリマ助産院 院長・助産師/日本助産師会 会員/アドバンス助産師/新生児蘇生法「一次」インストラクター/大阪大学医学部臨地教授/池田市こんにちは赤ちゃん訪問指導員
第三次救急の産科とNICU、産科の開業医での勤務を経て、2013年に「プリマ助産院」を開院。池田市のこんにちは赤ちゃん訪問事業にも関わる。自らも3人の母。子を産んで育てやすい社会づくりのために、妊娠から産後だけでなく、更年期、こどもの性教育までの継続したケアに尽力されている。
ママ(あなた)の専属助産師として常に寄り添う
出産を取り扱う開業医が0件になった池田市で「小さい上の子を連れての外来診療が大変」という声を受けて、当時勤務していた病院を退職され2013年に満寿美町でプリマ助産院を開院された村上先生。2021年に現在の所在地である八王寺へ移転され、産前産後のママを支え続けていらっしゃいます。
「助産所(助産院の正式名称)を開設するには嘱託医師を定める必要がありますが、前職のクリニックの医師に「やってみたら」と後押しいただき、嘱託医師になっていただけました。また産後1ヶ月健診を市立池田病院の小児科医師にお願いできたことなど様々なバックアップに恵まれ、プリマ助産院が誕生しました。1人では叶えることができませんでしたね」と村上先生。大変な思いで助産院を開院されたことが分かります。
助産院での出産を、先生は「産む人にとっても、ご家族にとっても、私自身にとっても大切な時間にしたい」と言います。妊娠から出産、子育て、こどもと家族の成長……。毎日笑顔でいられたらどんなに素敵でしょう。実際は楽しいこと嬉しいことだけではなく、睡眠不足、心配事、辛い、しんどい、などマイナスの要素があるのも事実です。「育児が大変な時に心の支えになってくれるような、そんなお産になればいいなと思っています」。こどもが成人するまで続く子育て。できるだけ家族みんなが笑顔で過ごせるようになヒントをプリマ助産院で感じてもらえたら嬉しい、と語ってくださいました。
プリマ助産院では、母子ともに安全な状態で、身体のメカニズムが十分に発揮できるよう妊娠中からサポートを行われています。助産院では正常分娩のみを扱うことができます。自分らしい出産をイメージし、身体の自己管理や規則正しい生活習慣を行うことで、「妊娠や出産を自分のものとして認識し、出産を前向きに捉えていただきたい」と先生は言います。「産ませてもらう」のではなく、「産む、産みたい」という自分主体の出産を経て「自分らしい、良いお産だった」と産婦さんが思えること。それがプリマ(バレエ団の主役の意)助産院の名付けの由来であり、目指すお産なのです。
産後の母乳相談やこどもの性教育、更年期の相談など、女性の性にまつわることならなんでも相談できるのが助産師さん。こんな頼もしい場所があったのか!と嬉しくなりました。
プリマ助産院で安心・安全にお産していただくために
プリマ助産院は一軒家を改装した助産院。実家のようなあたたかな雰囲気のなかに、診察室や分娩設備、2室の入院部屋があります。助産院での出産は、助産師が側に寄り添った、お布団の上で、好きな姿勢で、大切な家族に囲まれての自然なお産です。COVID-19流行下でも、いつも同じ家で過ごしている家族の出産立会は状況を見ながら可能としています。インドネシアのかたの出産にも、通訳の森本さんを介して対応されています。
「助産院での出産が、みなさんの選択肢のなかに当たり前に入るとうれしいですね。当院では平野マタニティクリニックと提携し、日本助産師会のガイドラインに沿って妊産婦さんを共同で管理サポートすることで、より安全なお産を心がけています」と村上先生。嘱託提携医でも、宗教上の理由などで女性医師を希望される方への対応もしてくださるなど、手厚いサポートが受けられます。
医療の力が必要な出産となる場合は、病院での分娩となります。状況に応じた適切な医療機関の紹介や、OGCS(緊急母体搬送システム)による高度医療機関への速やかな緊急時搬送を実施されています。
助産院で生まれた赤ちゃんの健康管理は助産師が行いますが、受診が必要な場合は市立池田病院や市立豊中病院で診察されます。また、赤ちゃんの緊急時にはNMCS(新生児搬送システム)により速やかに高度医療機関へ搬送されます。生後1か月健診を市立池田病院の小児科医師が診察してくれるなど、信頼の高い地域医療施設と包括連携しているプリマ助産院なら、初産婦のかたも安心してバースプランを考えられそうです。
出産のリアルと温かい思い出がつまった「お産ノート」が宝物
村上先生が大切にされているノートがあります。それは、プリママさん(プリマ助産院で出産したママたちのこと)が産後に先生にくれる『お産ノート』です。ルーズリーフやお手紙のような形でママたちから先生に渡される任意のものですが、先生はこちらを「プリマの財産のひとつ」と誇らしげに教えてくださいました。「ちょうど今日、持ってきてくださったものがあるんですよ!」と見せてくださったのは『PRIレンジャー』というイラストが描かれた1枚。「プリマ助産院には院長の私だけでなく、信頼できる数名の助産師と栄養士、歯科衛生士、インドネシア語通訳が在籍しており、チームとしてママや赤ちゃんのケアにあたります。時には看護大学等の実習生もいます。そんな心強いチームも含めて記してくださってとても嬉しいです」と村上先生。出産を迎えたママが、プリマ助産院で心強い面々に囲まれていた様子がありありと伝わる素敵なイラストです。
「家族立ち合いのもとで産みたい」、「上の子にへその緒を切ってもらう」、「赤ちゃんが出てくるところを自分で見ながら産みたい」、「出産の動画や写真を撮りたい」、「夫に赤ちゃんを取り上げてほしい」など、みなさん希望されるプランは様々。「助産院でなら叶えられるプランがたくさんあります。そのために、栄養や体重、血圧の管理をしっかり行うなど、みなさん目標を持って頑張ってこられてきましたね」。先生の宝物のこのノートには、おしるしが来てからの記録や出産前後の感想など、プリママさんたちの大満足の出産の思い出がつまっていました。
2013年から今までに関わってきたママや赤ちゃん、ご家族を思い返しながらノートをめくる村上先生。このやわらかい笑顔が先生の想いを物語っているな、と感じました。
子育てや自分の身体の変化を相談する、ゆるやかな仲間づくり
退院して床上げが済み、いざ本格的な子育てが始まると、その大変さに誰もが心を悩ませます。「プリマでは、出産したママで希望される方にはプリマ助産院のLINEグループをご案内しています。このLINEグループはプリママさんが自主的に立ち上げた公認グループで、ママたちが同僚のように労いあったり情報交換をしたりしています」と先生。こんなに毎日頑張ってお世話しているのに…、と気が滅入る時も「よくやってるね」と声をかけてくれる人、話を聞いてくれる存在がいるだけで、子育てへの気持ちがグッと楽になったりしますよね。素敵な支えあいの仕組みです(以下3枚の写真はコロナ流行前の様子です)。
助産院イベントとしてお散歩を企画されることもあります。久安寺のご協力で「秋の紅葉を楽しむ境内巡り」をした際は、赤ちゃんを連れた経産婦さんや出産前のプレママさんなど20名近くが参加されました。小さい子や赤ちゃん連れだとなかなか外出しにくいこともありますが、先生や同じママたちと一緒なら安心ですよね。村上先生は「ちょっとした育児相談や世間話に花が咲きましたね!お散歩企画はいい運動になりますし、また企画したいと思います」と教えてくださいました。
助産院のダイニングスペースでランチ会をした時は、育児あるあるやプチ相談で盛りあがったそう。赤ちゃんが育つにつれて、健康や成長の疑問が次々に出てきます。「私自身、産前産後は先輩助産師に相談しっぱなしでした(笑)。プリマ助産院の先輩ママはみなさん良い方ばかり。気軽に相談できるあたたかさが素晴らしいですね」と村上先生。尽きることのない育児の疑問や質問も、それを口に出すだけで心が少し軽くなります。温かいプリママさんたちの輪に「大変な子育てをみんなで乗り切ろう」とするママたちの心を感じました。
記者の感想
私自身が病院併設の助産院で出産したのですが、その当時の思い出はとても良いものとして心にあります。自宅や実家のようにリラックスできるプリマ助産院で、理想のバースプランを叶えてみませんか。女性の人生を通じた身体の相談に乗ってくれる、頼もしい『PRIレンジャー』のみなさんが待っています。
プリマ助産院合同会社 プリマ助産院
連絡先 | 072-747-0366 |
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診療時間 | AM 9:00 - 12:00、PM 13:00 - 17:00 (お産を除いて完全予約制、必ずお電話でご予約のうえ来院ください) |
休診日 | 水・日曜日、祝日、第2第4土曜日 |
場所
大阪府池田市八王寺1-7-3