こどもたちが小さい頃は、できるだけ家にいてこどもとの時間を大切にしたいと考えていました。親子で家に集まってみんなで工作をしたり絵本を読んだり。もともとこどもが好きだし教育関係の仕事をしていたので、そこから幼児教室的な集まりになって、知育的な遊びや音楽など得意分野を担当して自分たちでいろいろ考えて楽しんでいましたね。今なら行政や幼稚園が開いている子育てサークルとかもありますね。 こどもが小学校に上がる頃は家で学習塾も始めました。塾といっても進学塾ではなく、学習塾です。当時は勉強が苦手な子にも、やんちゃな子にも、引っ込み思案な子にも、先生も親ももう少し寛容だったように思います。今の親御さんたちの方が精神的にしんどそうですね。出産から育児、お母さんが一番大変なのは昔も今も変わらないと思います。そのお母さんを支える周りの人、旦那さんや実家、ママ友がいるかいないかで、違ってくるのだと思います。
共働きで保育所にいくこどもが増えたとはいえ、小さいうちはやっぱりお母さんと一緒にいる時間が長いですよね。だから、お母さんの言動はこどもさんへの影響が大きい。お母さんにゆとりがあるとこどもものびのびするし、お母さんが神経質だとこどもも緊張してしまいます。私自身は閉鎖的にならないようにと心がけていました。毎日、こどもを連れて公園に行ってたくさんの方と交流して遊びました。もちろん、いろんな親子がいますから気が合う合わないはあります。そのうち、本音でおしゃべりできるママ友に出会って、同じ年頃のこどもを持つ親同士ならではの悩みや愚痴も話せるようになりました。こどもが大きくなった今でも大切な友人です。
こどもの教育に携わってきて、ぜひおすすめしたいのが絵本の読み聞かせです。できるだけ早い時期の方がいいですね。言葉がわからなくても、赤ちゃんのころから読み聞かせをするとどんどん吸収して、本に親しむようになります。今は刺激的なおもちゃが多いだけに、ゲームなどに興味を持つ前に、少しでも本の良さを教えてあげてほしいです。活字の言葉や文章に慣れていると、小学校に上がって勉強する時にずいぶん違いが出てきます。将来社会に出ていくことを思えば、最低限の勉強はできるようになってほしいですよね。どの教科も文章を読んで理解して、言葉できちんと表現できることが基本です。勉強嫌いにならないためにも、小さい時に絵本の読み聞かせをしてあげてくたさい。
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